針の位置を確認し、脚を無理に曲げず、支持したまま乾燥させます。
まず状態を確かめる
仮番号を付け、欠損や汚れ、腐敗を記録します。乾燥した脚を引っ張って柔らかさを試さないでください。姿勢を変えたいのに関節が動かないときは、先に軟化の注意点を読みます。
体を針に固定する
甲虫の一般的な針刺し位置は、背面から見た右側の上翅の前方です。ただし体の形や観察したい形質によって方法は異なります。初めては資料の図と個体を照らし合わせ、位置が分からないまま刺さないでください。
参考・出典:Purdue大学:大型昆虫の針刺し(図付き)胴体を安定させ、専用針をまっすぐ支えます。針の頭側には指で持てる余裕を、下側にはラベルの余裕を残します。厚い体では台の高さだけに頼らず、体の上面が指に当たらないかも見ます。
展足:脚と触角を支える
自然な姿勢を目標にする
背面・側面から確認します。すべての脚を大きく広げる必要はありません。
細部に力をかけない
細い末端を引っ張らず、動く範囲で姿勢を調整します。固いと感じたら中断します。
仮針で支える
脚を左右から支えるように針を立てます。仮針で脚そのものを貫かないようにします。紙などの支持も利用します。
他の個体と分ける
脚や触角が隣の標本に引っ掛からない作業間隔を確保します。
乾燥中と取り外し
固定台を安全な場所で保管し、支持を付けたまま乾かします。体格・湿度・材料の状態で必要な時間が変わるため、日数だけで完成と決めません。少なくともすぐに動かさず、乾燥方法と保管環境を確認します。
支持を外すときは1本ずつ、引っ掛かりを確認しながら行います。姿勢が戻るなら未乾燥などを疑い、再び支えます。移動は針の頭を持ち、体をつかみません。
完成後の確認
標本箱への移し方と保管へ進みます。
一般的な入門解説です。分類群や収蔵機関によって適した方法は異なります。掲載例は説明用で、実際の標本情報ではありません。出典の図を参照し、実物で判断に迷う場合は専門家へ相談してください。