体は溝へ、翅は紙で支える。固定用の針を翅に刺して留めません。
展翅板と紙を用意する
胴体が収まる溝のある展翅板を使います。溝が狭すぎると体を圧迫し、広すぎると翅の基部を支えにくくなります。体と翅の位置を無理なく合わせられるか、先に確認します。
参考・出典:Purdue大学:展翅板展翅用の細い紙と仮針を用意します。硬く乾燥した翅をそのまま広げません。軟化の注意点へ戻り、動かせる状態か確認してください。
体を先に安定させる
専用針を胸部の中央へ通し、針に対して体を水平に保ちます。体を板の溝へ入れ、翅が支持面に無理なく乗る高さを確かめます。腹部が下がる場合は、下から支持します。
参考・出典:Oregon State大学:針刺し・展翅・ラベル(図付き)紙で翅を支える
片側から進める
紙を翅に沿わせ、翅の表面を指でつまんだり、こすったりせずに位置を整えます。初めてなら経験者の実演や出典の図を見ながら行います。
紙の端を固定する
翅を押さえる紙の、翅の外に出た部分を仮針で留めます。針を翅に刺して固定しません。
反対側も整える
左右の位置と胴体のねじれを確認します。見た目をそろえるために抵抗のある翅を引っ張らないでください。
触角・腹部を支える
触角を引っ張らず、必要な位置に支えを置きます。体の一部が沈み込んでいないか側面も見ます。
外す順番を決める
乾燥中も紙と仮針を付けたままにします。取り外すときは紙を持ち上げる前に、その紙を留めた仮針を外します。紙が翅に付いている、引っ掛かる、姿勢が戻る場合は強く引かず中断してください。
標本を移すときは、翅ではなく支持する標本針を持ちます。広げた翅が箱の壁や隣の標本に触れない間隔を確保します。
初めての失敗を減らす
一般的な入門解説です。分類群や収蔵機関によって適した方法は異なります。掲載例は説明用で、実際の標本情報ではありません。出典の図を参照し、実物で判断に迷う場合は専門家へ相談してください。