標本づくり実践コース

チョウ・ガの標本の作り方|展翅板・紙で翅を固定する基本

MushApp · · 約9分

チョウの翅は、指でこするだけでも傷みます。最初は貴重な個体でなく、由来が分かる練習用材料を使います。

アプリの広告やナビゲーションを省いた、この記事の印刷画面を開きます。

まず、ここだけ

体は溝へ、翅は紙で支える。固定用の針を翅に刺して留めません。

展翅板と紙を用意する

胴体が収まる溝のある展翅板を使います。溝が狭すぎると体を圧迫し、広すぎると翅の基部を支えにくくなります。体と翅の位置を無理なく合わせられるか、先に確認します。

参考・出典:Purdue大学:展翅板

展翅用の細い紙と仮針を用意します。硬く乾燥した翅をそのまま広げません。軟化の注意点へ戻り、動かせる状態か確認してください。

体を先に安定させる

専用針を胸部の中央へ通し、針に対して体を水平に保ちます。体を板の溝へ入れ、翅が支持面に無理なく乗る高さを確かめます。腹部が下がる場合は、下から支持します。

参考・出典:Oregon State大学:針刺し・展翅・ラベル(図付き)

紙で翅を支える

  1. 片側から進める

    紙を翅に沿わせ、翅の表面を指でつまんだり、こすったりせずに位置を整えます。初めてなら経験者の実演や出典の図を見ながら行います。

  2. 紙の端を固定する

    翅を押さえる紙の、翅の外に出た部分を仮針で留めます。針を翅に刺して固定しません。

  3. 反対側も整える

    左右の位置と胴体のねじれを確認します。見た目をそろえるために抵抗のある翅を引っ張らないでください。

  4. 触角・腹部を支える

    触角を引っ張らず、必要な位置に支えを置きます。体の一部が沈み込んでいないか側面も見ます。

展翅の概念図。胴体は溝、翅は紙で押さえ、紙の端を翅の外側で留める。 紙の端を留める:針は翅に刺さない翅を支える紙中央の溝に胴体
紙と仮針の関係を示す独自の概念図で、正確な翅の形・展翅角度を示す図ではありません。紙を留める針は翅の外へ。

外す順番を決める

乾燥中も紙と仮針を付けたままにします。取り外すときは紙を持ち上げる前に、その紙を留めた仮針を外します。紙が翅に付いている、引っ掛かる、姿勢が戻る場合は強く引かず中断してください。

標本を移すときは、翅ではなく支持する標本針を持ちます。広げた翅が箱の壁や隣の標本に触れない間隔を確保します。

初めての失敗を減らす

できたことを確認チェックは保存・送信しません。ページを開き直すとリセットされます。

一般的な入門解説です。分類群や収蔵機関によって適した方法は異なります。掲載例は説明用で、実際の標本情報ではありません。出典の図を参照し、実物で判断に迷う場合は専門家へ相談してください。

標本づくりコースの次のステップ

記録をラベルにするなら、バイオラベラー。

無料基本版で入力・印刷・管理を試せます。学名補完やQRなどは任意の買い切りアドオンです。

Windows 10(2004以降)/11・x64。基本版は無料。追加機能は任意の買い切り購入です。

機能と料金を比較